「資格はあるけど動けない…」BPIE資格取得後にぶつかった壁と、それを越えるためのマインドセット

壁を見上げる人の様子

目次

引用元:https://www.bcon.jp/course/bpie/

1. はじめに:BPIE資格取得、そして「なぜか動けない」私

初めまして、業務企画を担当しているMです。今回は、人生初の企画部所属で、BPIEという資格を取得した後の、少し苦い経験とそこから得られた学びについてお話ししたいと思います。
BPIE(ビジネス・プロセス革新エンジニア)とは、業務プロセスを根本から見直し、最適化するBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)を推進するためのスペシャリストを認定するものです 。私自身、業務の効率化や質向上を目指す一環としてBPIE養成講座を受講し、資格を取得しました。
資格取得直後は、新しい知識を得たことへの高揚感と、「これで私も業務改善のプロフェッショナルだ!」という達成感に満ち溢れていました。しかし、いざ日々の業務に戻り、学んだことを活かそうとしたところ、私は大きな壁にぶつかりました。
どう活かすべきかわからない…
具体的には、どの業務から着手すべきか、周囲にどう働きかければいいのか…頭の中では理想的な業務プロセスの姿が描けるのに、現実の業務を変えることができない。そんな葛藤の日々でした。もしかしたら、BPIEは単なる知識やスキルではなく、「業務改善に臨むための『マインドセット』こそが、本当に大切なものだったのかもしれない。」そう考えるに至りました。

2. BPIEの「壁」の正体

私が直面した「壁」は、まさに理想と現実のギャップでした。養成講座では、業務プロセスの可視化から問題点の抽出、原因分析、そして改善策の立案まで、科学的な手順を学びます 。しかし、実際の現場は常に変化し、複数の要因が絡み合っているため、マニュアル通りに進めることが困難な場合も多いです 。
この「動けない」状態は、業務改善に必要な「マインドセット」が不足していたからだと気づきました。特に、以下の3つの点で自分の意識の低さを痛感しました。

  • 問題は必ずある、と信じていなかった:
    • 業務に慣れてしまうと、「現状維持で十分」という思考に陥りがちです。
    • しかし、BPIEの視点では、変革の余地は常に残されており、視点を変えて現状を見つめ、さらなる最適解を探求する姿勢が重要です 。

  • 現状を否定する勇気がなかった:
    • 「今のやり方がベストだ」と思い込み、根本から見直すことを恐れていました。
    • しかし、BPIEは単なる改善ではなく、新しいプロセスの構築を目指すものです 。

  • 「まず簡素化」という考え方が抜けていた:
    • 生産性アップには、同じ成果を保ちながら、時間や人員を減らすことが重要 。
    • しかし、私は生産性アップのもう一つの側面である「強化」、つまり新しいことや付加価値の高いことばかりに目が向き、「簡素化」という最も大切なステップを怠りがちでした。

BPIEは、「まず簡素化を行い捻出した時間や人員を強化に充てるべきだ」という、簡素化と強化の相互関連を教えてくれます。この考え方が抜けていたことが、私の「動けない」状態につながっていたのです。

3. 業務改善を始めるための「5つのマインドセット」

この気づきから、私はBPIEの知識を活かすために、5つのマインドセットを意識することにしました。これらは、資格取得後の「壁」を乗り越え、業務改善の第一歩を踏み出すための羅針盤となってくれます。

(1) 問題は必ずある、と信じる
まず、現状を疑う姿勢を持つことが不可欠です 。現状と「あるべき姿」とのギャップが問題であると定義し、問題を発見できないのは意識が低いからだと捉えることです 。たとえ今うまくいっている業務でも、改善の余地は必ずあると信じることが、すべての始まりです。

(2) 目的を徹底的に追求する
「その業務は何のためにやっているのか?」と、業務の真の目的を深く問い直すことが重要です 。無駄な作業が生まれる原因の多くは、この目的が曖昧になっていることにあります。目的を見つめ直すことで、その業務自体が本当に必要なのか、より大きな改善の余地が見つかることもあります 。

(3) 横のつながりを意識する
業務は、目的、人、方法の3要素で構成されており 、自分の業務は必ず他の業務とつながっています。自分の業務だけに閉じるのではなく、前後の工程や関連部署の仕事の流れを意識することで、部門間での重複や無駄な手待ち時間など、ボトルネックを発見することができます 。

(4) 原因を追求する探求心
問題として感じられていることは、実は「現象」に過ぎません。その現象を引き起こしている根本的な原因を明らかにするためには、「なぜ起きるのか?」と問い続け、因果関係を深掘りしていく必要があります 。原因が分かれば、有効な対策を立てることができます。

(5) こだわりを捨て、白紙で考える
「今のやり方」は数ある方法の一つにすぎません。より簡単で、迅速にできる方法はないか(容易化) 、最も効率的な方法を確立できないか(標準化) 、ICTやRPAを活用できないか(機械化) など、現状を徹底的に否定し、ゼロベースで考える姿勢が大切です。

4. 小さな一歩から始める

これらのマインドセットは、日々の業務の中で意識し、小さな一歩から実践していくことができます。

 ・日常的に行っているが、実は不要な業務はないか見直してみる
  例:誰も見ていない資料作成をやめる

 ・最小限のレベルにまで無駄を減らせないか考えてみる
  例:会議時間を5分短縮する

 ・もっと簡単で、迅速にできないか試してみる
  例:よく使う定型文をテンプレートに登録する

資格取得は、あくまでスタートラインです。大切なのは、その知識を「活用しよう」というマインドセットを持ち、行動に移すことです。私もまた、このマインドセットを胸に、日々業務改善に邁進していきます。

5. おわりに:BPIEは「変化のきっかけ」

BPIEは、組織や個人の働き方を変えるための強力なツールであり、その使い方を教えてくれるものです 。そして、そのツールを動かすのは、他ならぬ私たち自身の「マインド」です。もし私と同じように、資格取得後の「壁」にぶつかっている方がいらっしゃれば、ぜひこのマインドセットを意識して、小さな一歩から踏み出してみるのはいかがでしょうか。BPIEは、きっとあなたの仕事とキャリアに、良い変化のきっかけをもたらしてくれるはずです。

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