あなたの会社のデータは宝の山!~AIが「眠れる資源」を発掘する~
「うちの会社にAIで活用できるデータなんてあるんでしょうか?」
――そんな声を、中小企業や小規模事業者の方々の間で耳にすることがあります。
特に、大手のコンサルやITベンダーから「その規模では対応が難しいですね」と言われた経験がある方ほど、「自社には活用できるデータなんてない」と思い込んでしまっているのではないでしょうか。
ところが、AI活用できるデータは実在するのです。しかも工夫すればすぐに使える状態で。
前回では、「AIは魔法ではなく、問いとの組み合わせによって力を発揮する“道具”である」とお伝えしました。AIの真価は“何をどう問うか”という設計にこそ宿ります。
今回は、この「問いを生むためのデータ」に焦点を当ててみます。
生成AIは、“問いに答える”だけではなく、“問いを見つけるための気づき”をも与えてくれます。今まで気づかなかった“兆し”を拾い上げ、言葉にしてくれる存在なのです。そしてその”兆し”は、「面倒だけど消せないスキマ業務」に詰まっています。
出発点は、「営業日報のひと言」「感覚的なつぶやき」など ── 今回は、そんな「眠れる資源」に光を当て、生成AIによって「問いを育てるためのデータ」をどう見つけ、どう価値化するか(AIが見抜く、あなたの隣の“意外なデータ資源”)をご紹介します。
※本記事では、AIの中でも生成AI(ChatGPT)に焦点を当ててご紹介します。
● たとえばこんな業務、思い当たりませんか?
・毎月の営業報告に添える“ひと言コメント”を毎回悩んで書いている
・「お客様の声」が届くが、読みっぱなしで活かしきれていない
・現場メンバーが口頭で共有していた気づきが、議事録にも残らず消えていく
意外なことに、これらはすべて「整理しきれていないプロセス」や「感情などの定性情報」の痕跡です。実は宝の山とも言えるデータ資産なのです。
📌 例:気づかなかった声を、AIが拾ってくれた
ある通販企業の事例です。同社ではChatGPTを活用して、顧客レビューに潜む不満の傾向を分析しました。ChatGPTがレビューを「商品説明」「サイズ感」といったカテゴリごとに分類したところ、これまで担当者が見過ごしていた「配送に関する表現の曖昧さ」という課題が浮かび上がりました。
具体的には、配送日数の目安や梱包形態に関する説明が不十分だったため、お客様の想定と実際のサービスとの間に「到着が遅い」「梱包が簡易的すぎる」といったズレが生じ、トラブルの原因となっていたのです。そこで、商品ページに配送スケジュールの目安や梱包状態がわかる説明・写真などを追記し、表現を具体的に見直しました。その結果、お客様の期待とのギャップは解消され、肯定的なレビューが増加。商品への信頼度とブランドイメージが向上しただけでなく、関連する問い合わせの件数も減少し、サポート業務の効率化にもつながりました。
こうした「データとしては、まだ十分に活用されていないが、実は“利活用のヒント”が詰まった業務情報」は、どの現場にも眠っています。
そして、ChatGPTによって分析された結果が、人だからこそ出せる“問い”と結びつくことで、新たな付加価値として再構成されるのです。
「誰かがいつも雑務としてこなしているが、決してなくすことはできない業務──。フォリウムでは、そうした業務の中にこそ、本質的な価値や、それを引き出す切り口が眠っていると考えています。特に中小企業では、こうした「人と業務の濃い接点」が存在しやすく、それこそが大手では見過ごされがちな領域なのです。
ChatGPTは、「言葉になりきれていない思考の断片」を束ね、パターンとして可視化したり、どう解決するかの切り口やヒントをくれます。つまり、あなたの会社のあのExcel、あのコメントなど、身近にあるさまざまなデータこそが、会社に眠る「宝の山」であり、ChatGPTがその価値を引き出すのです。
会社に眠っているユニークで活用可能性の高い山、そんな“データ資産”を、ChatGPTと人の判断で汲み取って価値に変える。
ChatGPTは問いを自動的に生み出すのではなく、「問いの種」となる“気づきの断片”を束ねてくれる道具──だからこそ、最後に問いに育てるのは、やはり“人”の役割です。
その山は、日報フォルダやチャットの履歴に、誰にも気づかれずに眠っています。「なぜか最近〇〇がうまくいかない…」「小さな違和感が積もってきている気がする…」といったとき、ChatGPTは型にはまらない、定性的な「気配や傾向」を発見し、声にならなかった声を拾い上げます。
ChatGPTによる分析結果を、次の一手を導く『問い』へと昇華させ、企業に眠るデータから具体的な活用の戦略を描き出すこと。それこそが、フォリウムがBPOサービスを通じて提供する真の価値です。
私たちは、これまで見過ごされてきた情報資産を整理し、その潜在能力を最大限に引き出すことで、企業のビジネスに新たな価値と具体的な成果をもたらします。AIやデータ活用でお困りでしたら、ぜひ一度フォリウムにご相談ください。
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次回:AI導入、どこから始める?~中小企業でもできるスモールスタート戦略~
「AIは大がかりなもの」──そんな誤解をほぐしながら、小さく試して大きく育てるスモールスタートの実践事例をご紹介します。
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